平成16年11月8日(月)
開炉の季節になりました。都合の良い生徒だけ集まり「開炉の稽古茶事」をしました。
懐石抜きで午後1時から茶事の流れに沿っての稽古をしました。稽古用の道具でしたが、開
炉の道具組に使うとされている「三べ」のうち、織部とふくべを使ってみました。
生徒達は午後12時50分頃に寄付(6畳)へ集まり、身支度を整え、席順を決めて、手掛かり
が開いている待合(広間茶室)へ通り、順に床を拝見し、席につき汲出しを喫し、露地口から露
地草履を履き外腰掛へ移ります。
後座は床と点前座の照明をつけ、また簾も巻上げて、陽のお席に、床は軸が外され、床の中釘
に花が掛けられて・・・・前席同様に床・点前座を拝見し、一同着座して静寂になると、茶事のクラ
イマックスの濃茶が点てられました。
この時期、大変日が短くなってきているので、後炭を省略し、続き薄茶にしました。座布団を運び
お干菓子をお出しして、薄茶点前が・・・・Kさん・ I さん・Kさんの三人が交替でお薄を点てました。
初炭点前の後、「三畳半台目の道友庵」では狭い為、広間の西山軒に移り懐石代わりの「お善哉」
をいただきました。生徒 I さんからのお餅をいただき、餅善哉にしました。
その後、「道友庵」に通り、和菓子「亥の子餅」を・・・・
「お菓子をお召し上がりになりましたら、席中を改めたく存じますので、外腰掛にてお待ち下さい。」
と挨拶を受け、順次、床・点前座を拝見し、外腰掛に・・・・
香合拝見
初炭点前 O さん
軸「平常心是道」
外腰掛から露地の景色をたのしみます。今年は松葉がほんの少しで敷松葉の風情が足りません
ね!
亭主の迎付けを受け、順に蹲を使い茶室「道友庵」に入ります。
赤 楽
黒楽 長次郎乙御前写
待合軸 紅葉舞秋風
K さん
替 織部
替 吹寄せ
萩 井戸茶碗
I さん
K さん
本来なら茶室の畳や障子の張替はもちろん露地の垣根も青竹にして、万端の心遣いをして、
開炉を迎えるのでしょうが、叶いませんでした。
本日の稽古を通して茶の湯の楽しさを生徒に感じてもらえたら幸せです。
席中が静まると亭主は茶道口を開け、主客一礼し、「どうぞお入りを」の挨拶を受け席中に入り
正客・相客それぞれと挨拶を交わし、「初炭点前」をします。
I さん
銅鑼の音(大・小・大・小・中・中・大)でまた蹲を使い躙り口から茶室へ・・・