稽 古
茶壷を網に入れ床に荘っておきます。
客が席入りをして座が定まると、亭主は一礼をして、正
客の「どうぞお入りを」で席に入り主客の挨拶になります。
正客は床の掛物などをそれぞれ問い、壺の拝見の所望
をします。
亭主は床前に進み壺を持って、踏込畳に客のほうを向
いて座り、網をぬがせ口緒をとき、口覆をはずし、壺の正
面を客の方に向け正客の前に持って行きます。
元の座に戻ると、正客からの「口覆も」の所望があり、口
覆も正客前へ・・・・・

平成23年9月    
 「仕組茶碗」の稽古
 建水の中に茶碗を仕組み一度に持ち出で点前をする稽古です。
 こうして点前をひとつ省くのは、侘びた動作であり、水屋に戻ることなく点前が出来ることか
 ら高齢者にふさわしい点前と言われています。  

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 初伝である小習には十三ヶ條という習事があり、これらは全て「茶事」に組込まれて行われ
るものです。
 当流の小習十三ヶ條は飾り物といわれる「軸飾、壷飾、茶入飾、茶碗飾、茶筌飾、茶杓飾、
花入飾」の七種。所望物といわれる「花所望、炭所望」の二種、貴人に茶を差し上げるための
「台茶碗」、香合に由緒ある時や拝領の品の披きにする「盆香合」、茶入の仕服の「長緒」、老
人点ともいわれる「仕組茶碗」の十三ヶ條です。
 単独で稽古をするのは多少の無理があるようですが、社中の中級の生徒達は「茶事」は数
多く経験していて、初座(初入)、中立、後座(後入)という体系を把握していることから、平成
23年6月から「小習十三ヶ條」の稽古を始めました。 

亭主・・・F さん
11月  
  平成17年は、かすみがうら市茶道連合会主催の秋季茶会(11月13日)が当社
 中担当で、お点前初デビューの生徒さんがいたので、稽古日を第1週・第3週にし、
 第1週は茶会の練習、第3週に炉開きとなってしまいました。そのため今年は開炉の茶
 事が出来ず小習事の中の「壺荘」の稽古をいたしました。
 壺荘りは、開炉のときなどに葉茶を詰めた茶壷を床に荘り、客が拝見を所望する場
 合の亭主・客方の作法です。

 

平成23年10月
  「茶筌飾」の稽古
  茶碗、茶杓に由緒があり、拝領やお好みの披露にする式で、時に茶筌が到来した時にもふ
  さわしく、又水指その他の取合せに只一種の風情にするのも趣があり四季に限らずします。
  また、10月は名残の月なので、中置で「大板」、「小板」の炭点前の違い等を勉強しました。 

平成23年7月〜8月
  「長緒」の稽古
  茶入の袋(仕服)の緒の長いものを扱って濃茶を点てる稽古です。
  茶入は「内海茶入」で平棗のように扱うことと、長緒の結び方や仕服の扱いを学びます。

平成23年12月  
 12月23日に土浦市の老舗料亭「霞月楼」に於いて茶道具店「栗山園」主催の「紫山会」茶
 会が催されるに当たり当社中が三畳台目の小間で濃茶席を担当するので、美味しいお濃茶
 をお客様に差し上げられるようにと、また美しい点前を目指して勉強しました。

平成24年1月  
 11月、12月と社中の行事が続いたため、初釜の打ち合わせが出来なかったので、全員
 でする「初釜」はせずに、稽古の中で、長板に皆具、嶋台茶碗で濃茶の二服点の勉強をし
 ました。「花びら餅」もいただきました。

平成24年2月  
  小習十三ヶ條の一つの「台茶碗」をしました。
  台天目を修得していない人が、貴人に対してお茶を差し上げる作法です。
  棚に天目台を飾っておき、常の如く茶碗に茶巾・茶杓を仕組み持ち出し、濃茶を点てるこ
  と通常の点前の通りで、濃茶が点てば棚上の台をとり茶碗を出す位置に置き、茶碗を台の
 上に置き控えている作法を学びます。また、客の戴き方を学びます。

平成24年3月    
  3月は釣釜の炭点前を全員が出来るように勉強しました。 
  一回目は上巳の節句の取り合わせで・・・・・
  二回目は利休忌をいたしました。

平成24年4月  
  小習十三ヶ條の一つの「盆香合」をしました。
  拝領、又は由緒ある香合を盆にのせ棚に飾っておき、炭点前をいたします。 
  香は炉、風炉とも「香木」を用い焚き切りで二個いれます。
  客の拝見の仕方等を学びます。  
  

平成24年5月
 4月は「炉」での「盆香合」の稽古だったので、5月は「風炉」での「盆香合」の稽古をしまし
 た。炉と風炉では炭斗を置く位置が違うため「盆香合」の点前も幾分違いがあるので、その
 違いを勉強しました。
 桑小卓で濃茶は包み帛紗・薄茶は五通りの飾り方の勉強をしました。

当流では壺と口覆は別々にし
て拝見にまわします。
拝見が済み、亭主が壺を持ち
水屋に下がり、次に初炭を直し、
次に懐石になるのですが、懐石
は省略し、お善哉をお出ししまし
た。
そのあと濃茶・続薄茶をいたし
ました。

平成24年6月〜7月
 この時季種々の花が咲いているので、「花所望」をしました。
 花入が名物の場合や連客と因縁ある人からの到来の花入とか、連客から心配りの花を
 いただいた場合などに行います。
 茶事の流れに沿って初座のしつらいは床に軸を飾り、懐石を省略し、初炭をし、菓子を出
 し中立として、次は床に花入のみ飾り、点前座に棚、水指、茶入、棚上に棗を飾り、喚鐘(
 広間)を鳴らし後座の席入、亭主が床前下座に花台を運び、「何卒、お申し合わせの上、お
 花を」と客に所望して「花所望」の稽古をしました。亭主と客の応答と花の入れ方の勉強で
 す。
 次に濃茶をし、後炭を省略し、薄茶をしました。

   

平成23年6月〜7月
  「茶入飾」の稽古をしました。
  由緒ある茶入の飾り方と拝見物を出す仕方、客の拝見の仕方等を学びます。

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平成23年11月
  「壷飾」の稽古
 床の下座三分の一に茶壷を飾り、正客が茶壷の拝見を所望し、亭主はそれを受け、床前
 に行き茶壷を持って定座に座し、網を解き口緒を解き口覆も外し、茶壷を正客に運びます。
 その時に正客は口覆の拝見も所望し、客一同は茶壷を拝見し、口覆も順に拝見し、正客は
 茶壷の由緒、お壷を尋ねたりします。茶壷の拝見の仕方等を学びます。