参考文献 講座資料
阿弥陀院跡は、雪入字堂口にかって存在した寺院の跡です。
創建年代は不明。本尊は「阿弥陀如来」です。阿弥陀院は雪入村の人々の祈願寺で
した。
現在は、本来あった場所より少し上方に移されたいくつかの石造物から、往時の境内
の様子を偲ぶことができます。
正面左側・・・願主 石塚治郎左衛門
雪入字拾光寺に所在する石造の(花崗岩製)の十一面観音菩薩です。
この観音は、左手に蓮華を挿した花瓶を携え、右手は垂下しています。台座の銘文
から、寛保三年(1743年)に造立されたことが窺えます。
かすみがうら市のジオ探検 雪入山周辺
大五輪の五輪塔
大五輪の五輪塔は、雪入字五輪に所在。慶長七年(1602年)の検地帳にこの字名が
みられることから、造立年代はこれ以前と思われます。しかし、銘文が確認できていない
ため詳細は不明。
五輪塔は、供養塔もしくは墓塔として造立される石塔で、古代インドにおいて宇宙の構
成要素・元素とされた地・水・火・風・空の「五大」からなっています。密教の世界において
「五大」は「五輪」と呼ばれ、この思想に基づき数多くの「五輪塔」が造立されています。
現在、かすみがうら市に所在する県・市指定文化財の五輪塔は7基(6ヶ所)存在してい
るそうです。
成沢砂防ダムは、雪入字成沢の雪入川に築かれています。
平成4年(1992年)に茨城県により建設された、高さ11m、長さ53mにも渡る巨大
な構造物です。
国土交通大臣により「砂防指定地」として指定されています。
成沢砂防ダム(堰堤)
平成26年12月20日(土)
かすみがうら市郷土資料館主催の「ジオ探検!第3回 雪入山周辺」の講座に参
加しました。
十五社神社は、雪入字宮脇に所在。創建年代は不明ですが、大同2年(807年)に建
立されたと伝えられています。
祭神は、国常立尊、国挟槌尊、豊斟渟尊、泥土煮尊、沙土煮尊、大戸之道尊、大苫辺
尊面足尊、惶根尊、伊弉諾尊、伊弉冉尊、武甕槌命、経津主命、大己貴命、少彦名命の
十五柱で、「日本書紀」の神世七代と、国譲りに関わる神々を祀っています。
祭礼は新暦の12月15日に近い日曜日に行われています。
雪入の郷倉(市の文化財指定)
阿弥陀院跡
拾光寺水源
拾光寺観音(じっこうじかんのん)
十五社神社
郷倉は、「富裕者からの義捐もしくは徴収によって得られた穀物を貯蔵して政府がこれ
を管理し、必要が生じた場合には、適宜これを窮民に給与するための倉庫」で、「義倉」
とも呼ばれていました。
雪入の郷倉は、文化九年(1812年)本堂家家臣横手忠義によって置かれてました。
横手忠義は、財政が困窮する本堂家の政治財政の一切を任され、様々な施策によって
立て直しを図りました。その一つが郷倉の設置でした。
花崗岩に残された矢穴
石切場跡
井戸壁水源