口切の茶事
平成29年11月28日(火)
大変穏やかな暖かい日和の中、格式の高い「口切の茶事」のお誘いを水戸市の「松雲庵」庵主
様からいただき、楽しみにお伺いさせていただきました。
過去、平成17年にも「口切の茶事」にお伺いいたしておりましたが、「歳月人を待たず」であ
れから12年もの歳月が経ってしまっていたのだと、自分もそれだけ年を重ねていたのに、まだ
まだ修行が足りないことに反省しきりです。
当日は連客9名でしたので、広間茶室にての「口切の茶事」でした。待合で「汲出しの白湯」をい
ただき、待合を出たところの廊下に縁台が置かれ、円座が・・・・。ご亭主の迎え付けを受け、蹲に
て手と口を清め、広間茶室に通りました。
初座の床の間の掛物と網に入れた茶壺を拝見し、主客応答が一通り済み、正客からの茶壺の拝
見の所望があり、茶壺の口切がご亭主の手際の良さでスムーズに執り行われました。お壺は青磁
の一寸大きめなご立派なお壺でした。「御茶入日記」を拝見し、水戸市の老舗の茶舗の抹茶を、相
談の上、所望しました。
韓国で調達したという大きめな茶壺を拝見した後、常の茶事の通り初炭・懐石となり、季節の旬の
食材で作られた美味しいお料理を食し、お善哉をいただき、一旦中立ちし、期待に満ちて、銅鑼の
音を待ち、深く、寂々と響く銅鑼の音で後入りとなりました。
後座床には軸が外され、竹一重切に椿が一輪、真・行・草の飾り結びを施した茶壺が荘られてい
るのを拝見し、濃茶をいただく、まさにこのための一会。
後炭は略して続き薄茶で和やかに会話もはずみ、干菓子と薄茶をいただき、一会のお礼を述べて
退出しました。
ご連客様にご挨拶をして帰途に・・・・・
素晴らしいお道具の数々を掲載できず、残念です。
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