初 釜(H20.1.12)

  明けましておめでとうございます。
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 今年もまた日本古来の習慣にならい、結び柳に炭飾り、香合を床にしつらえ、
迎春を慶び昨年同様の道具に又出会えたことの喜びを大福茶で分かち合いまし
た。
 あいにく朝から小雨模様でしたので、急遽母屋の玄関から入り寄付(茶会の
折に点心席にしている室)に10時に集合しました。身支度を整えて皆で年頭
の挨拶を交わし、待合(六畳間)に通り、汲出の「桜茶」を喫し「花びら餅」
をいただきました。

香合・・ぶりぶり

半東・・・O さん

黒楽  銘 吉祥

柳竹に鶯蒔絵

輪島塗 松竹梅

和三盆  竹 
琥珀    梅

蓋置 箔散突羽根

茶入・仕服は前年と同じ 茶杓・・流祖不白作写 寿

薄茶

H さん

O さん

F さん

東・・・I さん

I さんは茶暦4年5か月ですが、当社中は稽古が月
2回なので、106回の稽古回数で立派に初釜の東
を勤めました。努力の賜物ですねぇ〜。

   高台の細工

金・・五角形・・鶴(陽) 
銀・・六角形・・亀(陰)

K さん

K さん

本席

花びら餅・・古く「お歯固め」の儀式に用いられた
       菱葩を菓子化したもの。
       丸くのばした白餅に小豆汁で赤く染
       め菱形にのばした餅を重ね帛紗ごぼ
       うを二本、味噌餡とともに包んで、押
       鮎に見立てた菓子
       鮎は年魚とも書き、古くより年始に用
       いられたそうです。

鶴に宝尽くし

色絵 大黒様に子

※ 4人欠席でした。

Y ちゃん

K さん

K さん

N さん

K さん

 例年の如く交代で薄茶を一服づつ点てました。

最初と最後を勤めました。

Y さん 

 本来、初釜は師が社中の生徒達に嶋台茶碗にて濃茶を練るのでしょうが、稽古は回数を
重ねることが大事な為、生徒が東を勤めています。

 行事後、「やぐら寿司」に動座して楽しみました。

無事是吉祥・・太玄筆

炉縁・・黒松唐草蒔絵

待合

濃茶

嶋台茶碗・・・ 嶋台とはお祝い飾りの台のことで、その台に金・銀の盃を重ねて使っていたこ
         とから、金銀盃二つを重ねたものを嶋台と呼ぶようになり、その盃を茶碗に置
         き換えて作ったことから嶋台茶碗と言われるようになったそうです。

トップページへ

茶会記へ

寿且昌(命が長く栄えること)
         有馬頼底 筆  

トップへ