懐 石
H19年11月18日(日)おだやかな日和の中、炉正午の茶事の稽古茶事をいたしました。
水屋側(3名)の生徒は本懐石の準備の為、前日は午後1時に集まり午後5時頃まで料理
の下ごしらえをいたし、当日は早朝8時半に集まり、客側の生徒が寄付に集まる時間まで
当日の準備に大忙しでした。本当にご苦労様でした。
客側(8名)の生徒は5名が茶事体験は初めてなので、本懐石の客のマナーをご指導い
たしました。
カメラマン不在の為、一部しか写真が撮れませんでした。
萩 焼
茶入 上野焼 落葉
茶杓 不白作写 松が枝
仕服 浅葱地竜詰銀欄
薄器 溜塗 大雪吹
菊桐蒔絵
詰 I さん
K さん
K さん
道具の拝見
当流では薄茶の後、水指の蓋を閉めた時に三器(茶入・茶杓・仕服)と薄器の拝見の所
望をします。
続薄茶点前・・・F さん
干菓子
松茸 銀杏
煙草盆
敷物の引込み方
K さん
残念ながら料理の写真が撮れませんでした。
初炭点前・・・Nさん
亭主はふくべ炭斗を持ち出し初炭点前を始めます。
釜を上げた瞬間、炉壇の中が赤々としていて大変きれいでした。種火の形がしっかりと
していてよくほきていました。
香合 鳴海織部
羽箒 鳳凰クジャク
軸 好日
普段の稽古の都度、手水鉢を使っているので皆さん堂々としていますね!
K さん
Y さん
O さん
客は案内の時刻より15分程早めに到着し、寄付で身支度を整え案内を受けて待合へ
通りました。待合にて汲出(昆布茶)をいただき、手がかりの開いている所から露地口へ
出て外腰掛へ・・・・・・・
今年は露地の垣根も青竹にかえて催すことが出来ました。
花 伊予水木
白西王母
花入 竹一重切
水指 備前耳付
茶入 上野焼 銘 落葉
香合の拝見・・・普段常に稽古しているので皆さんよく出来ました。
待 合
色絵椿 美峰
色絵椿 九谷陶仙
色絵蔦 宮地英香
色絵吹寄 宮川香林
時代 尾戸焼(金接ぎ)
鳴海織部 荒川豊蔵
主客うちとけながら明るくなごやかなうちに茶事が終わります。
客一同は礼を述べ、もう一度、床、道具を拝見し亭主の見送りを辞退し、退出して寄付に
戻ります。
黒楽 瑞雲 昭楽
光悦写 赤楽 二代道年
O さん
H さん
濃茶点前・・・Oさん
初炭点前が済み、大人数なので広間に動座して本懐石を楽しみました。
Y さん
K さん
正客・・・Kさん
初 座
亭主は躙口から露地に出て蹲に進み、手桶の水で蹲を清め、手、口を清め枝折戸を開
け無言で迎付の挨拶を交わします。客は順々に蹲にて手と口を清めて躙口から茶室「道
友庵」へ・・・
濃茶の後、後炭を省略し、続薄茶を差し上げます。
敷物、煙草盆、干菓子をすすめて薄茶を点てます。三客目からは水屋からお運びしました。
懐石の後、主菓子が出されます。縁高の中の「猪子餅」をいただきました。茶事初めて
の生徒は縁高の使い方も初めてなので良い勉強になったことと思います。
その後、客は一旦中立ちとなり、足を休めお手洗いを済ませ、後入りの楽しみの刻を外
腰掛にて待ちます。
この間、亭主は床の軸をはずし、花を掛け、点前座に濃茶の準備をととのえて、銅鑼で
後入りを知らせます。銅鑼は( 大 小 大 小 中 中 大 )と7つ打ちます。
後 座
客はふたたび手と口を清め、順次躙口から席入りをし、床、点前座を拝見し、亭主の入
りを待ちます。
亭主は茶道口にて一礼し、茶碗を持ち入り、建水を進め居ずまいを正した頃にすだれ
が巻き上げられ、一瞬陰から陽の席に明るくなりました。
茶事のクライマックスである濃茶が練り上げられ、心地よい緊張感のなか一服を連客
とともにいただきます。大勢なので一碗は水屋からお運びしました。
ほんのり色づいた
満天星(どうだんつつじ)
@ 折 敷
向 付 鯛の昆布〆薄作り 菊花・浅草のり・かけ醤油(一番だし・薄口醤油・レモ
ン汁)
飯
汁 碗 白味噌仕立 ゴマ豆腐 とき芥子
A 初 献(燗のしていない酒)
B 飯 器
C 汁 替
D 煮物碗 すまし仕立 カニの卵寄せ 芽レン草 しめじ 松葉柚子
E 第二献(燗をした酒)
F 焼 物 鰤の幽庵焼 器 織部手付
G 預け鉢 カブ カブの葉 湯葉
H 進 肴 柿・りんご・ホーレン草の軸・ねりゴマ・大根のみぞれ和え
I 二度目の飯器
締切り 亭主は水屋にて相伴
J 箸 洗 昆布仕立 針生姜
K 八 寸 海老 栗渋皮煮
L 湯 斗
M 香 物 沢庵 かくや 赤カブ
(会費節約のため、食材を押さえました)
席入した客は順次、床の掛物、点前座、釜の様子などを拝見し、定座に着きます。
頃合いを見て亭主は茶道口にて一礼し、正客の「どうぞ、お入りを」の挨拶を受けて席中
に入り、順次挨拶を交わし炭点前に入る挨拶をして水屋へ下がります。